ベトナム市場で売上を伸ばすためにアライブが実践してきた5つのこと
2023年のベトナムは輸出産業や不動産業界の低迷により経済成長率が5.05%と減速し、政府目標である6.5%を下回りました。 一方2024年のベトナム経済は政府が景気対策を打ち出したこともあり、徐々に回復に向かうと見られています。
今も日系企業のベトナム進出は活発ですが、撤退も数多くあります。今回はベトナムに進出する日本企業が安易に「自社の強みを日本クオリティにしてしまう危険性」をお伝えしようと思います。
アライブベトナムは、連日ベトナムに進出する企業のブランディングやマーケティングの相談を受けていますが、そういった企業に「自社の強みは何ですか?」と聞くと、「日本クオリティです」と答えることが数多くあります。
また、多分ベトナム人にマーケティングアンケートを取っても、日本企業に対する強み(期待)は、「日本クオリティ」になるでしょう。
そういうこともあり、「よし、ベトナムで日本クオリティを強みとして、成長させていくぞ!」と思っても上手くいきません。
いざやってみると日本クオリティだけでは苦戦するのです。
これは日本企業が日本マーケットのみでマーケティングしていると出会わない事象だと思いますが、私の見解では「国バイアス」がかかってしまうのだと思っています。
例えば、日本人が「フランスから進出する企業に期待することは?」と聞かれたら「洗練されたデザイン」と答えてしまうように、国に対する固定観念が人々の頭の中には定着しています。
しかし、仮にフランスが日本マーケットに「洗練されたデザイン」だけでは成功できません。そのほかの要素も多分に必要です。
日本も世界では「日本の品質は高い」と認識されているので、日本企業や製品・サービスに対する期待は「日本クオリティ」となります。
しかし、フランスの例のように日本も日本品質だけでは他国マーケットを攻略はできません。反対に、それだけでは失敗します。
「Pizza 4P’sは日本クオリティを武器にベトナムで成功しているではないか?」と反論があるかもしれませんが、Pizza 4P’sは、チーズを自分たちで製造することでの味の向上とコスト削減、妥協のない店舗デザイン、サービスクオリティ、先進的な業務システムなど、「日本クオリティ」を強みにしたのではなく、「自分たちが成し遂げたい姿」を飽くなき追求したことで成功したのだと私は思っています。
Pizza4P’sが成功した後に、成功した理由をいろいろな方に聞くと「日系企業の日本クオリティだ」と、結果論で結論づけられてしまっているだけです。
またクオリティと値付けのバランスも重要で、Pizza4P’sの場合は高品質でありながらも手が届く価格帯になるよう企業努力してあるのも人気に理由の一つだと思っています。
他の企業だと「日本のクオリティだから仕方ない」ということで、ベトナム人からすると高すぎる値付けがなされており、「日本クオリティは確かによいけど、この価格なら買わない」になってしまうのだと思います。
何事も自分ごとに置き換えてみると客観的に見えてくると思いますが、前述のフランスのように、イタリア、ドイツ、イギリス、アメリカ、韓国などの外資企業が「その国の持っている強み」だけで日本マーケットで成功するのが難しいように、日本も日本クオリティだけでベトナムマーケットを攻略するのは難しいのです。
攻略するためには、国の強みは自社の強みではないと認識し、ベトナム人のことを細やかに理解して、製品やサービスをチューニングしていくことが必要だと思います。
また、どこか日系企業(日本人)は、ベトナムを新興国ということで攻略が簡単だと思いがちですし、他の外資系よりもベトナムマーケットへのマーケティングやブランディングの予算が少なく感じます。
しかし、ホーチミンやハノイは、日本の地方都市よりも発展しており、世界有数の世界都市です。簡単に攻略できるマーケットではありません。
予算も時間もしっかりと用意して攻略するマーケットだと思います。
アライブベトナムは、進出する企業様と共に、どうやったらベトナムマーケットで成長していけるかを伴走して考えていける企業です。ベトナム進出の際はお気軽にご相談していただければと思います。
アライブは、ベトナムと日本を拠点に、デザインとテクノロジーの力でビジネスの課題解決を行うデジタルクリエイティブカンパニーです。
Branding & Marketing
あなたの商品・サービスをベトナム市場で成長していくための伴走サポートをいたします。
UI/UX Design
私たちのデザインで、アプリやWebデザインのUI/UXを向上させることで、あなたのビジネスをさらに成長させていきます。
Contactにてお気軽にお問い合わせください。
We are ALIVE based in Vietnam
2023年のベトナムは輸出産業や不動産業界の低迷により経済成長率が5.05%と減速し、政府目標である6.5%を下回りました。 一方2024年のベトナム経済は政府が景気対策を打ち出したこともあり、徐々に回復に向かうと見られています。
2023年、ベトナムでは欧米や中国の需要減速により輸出産業が低迷し、地場・外資を問わず製造業や不動産業などの企業の間でリストラが相次ぎました。 一方2024年に入り徐々に景気回復の兆しが見えてきたという記事やコラムを、メディアで目にするようになったのも事実。 実際にアライブベトナムにも、ベトナム市場に向けて自社の商品・サービスを売り込みたいという相談が増えてきています。
今後も長期的に経済成長が期待されるベトナム。ここ数年ベトナムでは人件費の高騰に加え、円安の影響もあり「よい人材を適正なコストで確保する」ことが重要な課題の1つになっています。そこで現在公開されている様々なデータを集約し「ベトナム人の給与事情と優秀な人材を確保するために日系企業が今やるべきこと」についてまとめました。
ベトナム市場向けに自社の商品・サービスを売り込みたいけど「いきなり多額のイニシャルコストはかけづらい」「ベトナム市場にアプローチする最適なプロモーション手法がわからない」「2023年はベトナム市場が不況で、従来の販促方法では成果が出なくなってきた」という課題を抱える企業様は少なくありません。 これらを解決すべく今アライブベトナムが積極的に取り組んでいるのが『LP(ランディングページ)×デジタル広告』を組み合わせたマーケティング戦略。これがベトナム市場向けのプロモーションになぜ有効なのか?その理由を実際に行った施策例を交えてついて詳しく解説していきます。
まずは私たちに
悩みや課題をお聞かせください。👋