Mikasa(三笠会館)
概要・課題
洋食文化を海外へ届ける新たな挑戦として、ベトナム・ホーチミンへの出店を進められています。オムライス、カレー、エビフライといった日本式洋食をベトナムで広め、多店舗展開を見据えたブランドづくりが必要とされていました。
アライブでは、ホーチミン市場における洋食の受容度や価格帯、ターゲット層の嗜好を調査するマーケットリサーチから、ロゴ・メニュー・写真撮影・Webサイトなどのトータルブランディングを包括的に支援。老舗の歴史を踏まえつつ、現地の“家族が親しみやすい洋食レストラン”というブランド像を描くことが課題となりました。
ベトナムでは洋食がまだ一般的ではないことから、料理の魅力や文化的背景を丁寧に伝えるコンテンツ構成も重要に。さらに、現地のデザイン嗜好に合わせた“親しみやすいポップ感”と、三笠会館の信頼・品質を両立したクリエイティブが求められました。
現地調査・ブランディング構築
定例ミーティングを重ね、現地でどのようなブランド体験をつくるべきかを丁寧に議論しました。
ベトナム視察ツアーを実施し、クライアントを招いて、フードアナリストとの会合や様々な競合店舗の調査を行いました。
また現地出店エリアの検討協議もサポートしました。
さらにレストランの料理が”ベトナムの人の口”に合うための試食会を実施してターゲット層のベトナムの人のリアルなアンケート調査を実施して、本格的な進出に向けた戦略へと進めました。
それらを基に、高級志向ではなく、家族が訪れやすい“親しみのある洋食店”という方向性を確立していきました。
ロゴ制作
構築したブランドアイデンティティを基に、ロゴは日本ブランドにもある「鹿のシンボル」、「シェフの帽子」をモチーフにした親しみの持てるデザインを制作しました。
ベトナムにおけるブランド名には「ミカサ」(Mikasa)をフォーカスし 、ベトナムの人にも覚えてもらえ親しみやすいものとしました。
またダークブラウンの色使いは、温かみや伝統、落ち着きを感じさせます。 全体的に、このロゴは伝統と現代性を兼ね備えた日本の洋食レストランの高い 品質と文化的な遺産を表しています。
WEBサイト
マーケティング調査、競合分析・ターゲット分析とブランディングした世界観をベースに、WEBサイトを制作。レストラン情報・予約受付だけでなく、三笠会館 洋食レストランの魅力が深く理解でき、わかりやすいUI/UXをデザインしました。
<ターゲット>
- ホーチミンの家族層(ベトナム人)
(外食を楽しみたい家庭、洋食に興味を持ち始めた若い世代が中心)
WEBだけでなく制作物は全て、ベトナム語・英語・日本語に対応し、ブランドの世界観を多言語で表現しました。
メニューブック制作&フード写真撮影
メニューブックの制作やフード撮影をALIVEで行いました。
上質な料理かつ家族で賑わうブランドの世界観を洋食を知らない現地の人にも魅力が伝わるよう、メニューブックにも落とし込んでデザイン。紙素材にも厚さや質にこだわりました。
同時にキッズメニューのデザイン・制作行いました。
またフード撮影は、事前にどんなカットを撮るかを入念に考え、ブランドの正解感をビジュアルに落とし込んで、料理写真を全品撮影しました。
担当者の一言
歴史ある三笠会館様の“品格”と“温かさ”をしっかり表現したいという思いを大切にしつつ、ベトナムで親しまれる少しポップで明るいデザインテイストも意識して制作しました。
現地の家族層にとって身近で楽しめる洋食ブランドとして育っていけるよう、立ち上げだけでなく、今後のマーケティングやブランディング面でも継続的にサポートしていきたいと考えています。
主体的、且つ献身的に取り組んでいただき、大変満足しています。
何か一つのスポットのデザインではなく、レストランに関わるほぼ全てのデザインのディレクションをお願いさせていただいたので、本当に親身になっていただきました。
本当に感謝しています。自分たち視点でのデザインをされるだけでなく、クライアント目線、更にその先にあるお客さま目線でデザインをしていただけます。
ベトナムに根をおろしているので、ベトナム人視点でのデザインもしていただくことができるので、進出されたい日系企業さまにはおすすめです。