ベトナム市場で売上を伸ばすためにアライブが実践してきた5つのこと
2023年のベトナムは輸出産業や不動産業界の低迷により経済成長率が5.05%と減速し、政府目標である6.5%を下回りました。 一方2024年のベトナム経済は政府が景気対策を打ち出したこともあり、徐々に回復に向かうと見られています。
当たり前のことですが、ベトナムと日本のマーケットは同じアジアだとしても別物です。その土地土地に合ったマーケティングや販促をしないと成功しません。そこで今回は、ベトナムに進出する際のマーケティングや販促の注意点をまとめました。
日本は高度成長期から今までメディアの発達に合わせて経済も成長してきました。ですので、デジタルが強くなった今でも、新聞や雑誌、折込チラシ、ポスティング、DMなど以前からある販促手段も今だに根強い強さはあります。
しかし、ベトナムはデジタルが強くなった時期に新興国として急成長してきたので、昔からの紙媒体が少なく、デジタルやネットが主流です。ポスティングやDM文化もなく、ポストにチラシがたくさん入っているようなこともありません。
1で述べたように紙媒体が弱く、デジタルやネットが主流です。Webの利用もさることながら、FacebookやインスタなどのSNSも人気で、大多数のベトナム人がSNSを楽しんでいます。
ZaloなどのLINEのようなサービスでのマーケティングやプロモーションも盛んですし、アプリの利用も多いです。
デジタルサイネージも日本よりも至るところにあり、マンションやビルのエレベーターにもよく付いています。
日本と比べて、コンバージョン率はとても高いですが、実際のサービスや商品への成約率は低いイメージです。
日本人は問い合わせや資料請求をする時もしっかり吟味したり、成約する前提で問い合わせをしたりしますが、ベトナム人は少しでも興味があれば、問い合わせしてしまう傾向があるなと思っています。
なんでも簡単に問い合わせしてしまうので、関心度が低く、実際の成約にはなかなか結びつかないのだと思います。
日本人だとシェアした内容も自分の考えの一つと捉えるので、シェアも簡単にはしませんが、ベトナム人はSNSでのシェアやいいねをとてもカジュアルに行います。これも3と同じで、シェアがたくさんされているから関心が高いとは限らないです。
日本人はお店などのFacebookページにメッセージを送らないですし、返信も返ってきにくいです。
しかし、ベトナムではfacebookページのメッセージ機能はとても使われていて、質問などがメッセージでたくさんきますし、お店もしっかり返信します。2のZaloのようにLINEのようなメッセージアプリでのやりとりも多いです。
日本人は「良いものであれば高くても買う」傾向がありますが、ベトナムでは付加価値の訴求だけで消費者が簡単には買ってくれません(もちろん不可能ではない)。
ベトナムでマーケティングを実施すると、やはり反応があるのは、ディスカウントや「これを買ったら○○プレゼント」です。特に消費材では何かおまけプレゼントはとてもよくあります。
日本人だとどうしてもベトナムドンの単位が大きいので(50円が10,000ドン)、ドンでの値付けが大雑把になりがちです。しかし、ベトナム人にとっては少しの価格の差でも敏感に反応します。
例えば、日本人にとっては20,000ドン(100円)でも25,000ドン(125円)でもどちらも変わらないと感じてしまいがちですが、ベトナム人にとってはとても大きな差であるので、それだけで購入率が下がる可能性があります。値付けはベトナム人の意見も確認しながら、慎重に決定しましょう。
ベトナムで色々なデザインを経験して感じますが、ベトナム人の好きな傾向は派手さがあるほうが好きな傾向がありそうです。
日本で「おしゃれ」というデザインだと「シンプルすぎる」「色味がない」「つまらない」となりそうで、派手な高級感があったり、カラフルだったり、動きのあるデザインが好まれます。日本ではやらないようは派手な配色も人気だったりします。
「ベトナムに進出する日本企業が陥る「自社の強みは日本クオリティ」の危うさ」というブログでも書きましたが、ベトナム人が日本企業に求めているのは「日本クオリティ」ですが、それだけを強みにベトナム市場に参入しても勝てません。ベトナムにあった機能や価格設定などベトナムマーケットに合わせたローカライズが必要です。
ベトナムは良い商品やサービス、マーケティングなどがあれば、すぐに真似されます。自分達が強みだと思っていたことがすぐに真似されますし、新商品やサービスの展開スピードも早いです。自社の強みで最初はベトナムマーケットに歓迎されたとしても、すぐに類似品や新商品が出てきて陳腐化し、市場からの退場を余儀なくされます。強みの創出やマーケティングの強化は常にやり続ける必要があります。
今回はベトナム進出する際のマーケティングや販促の注意点をお伝えしました。
マーケティング活動の基本は「自分の知識ではなく、現地の考え方にアジャストしていく」ことです。
日本のサービスや製品の素晴らしさはもちろん素晴らしいことですが、それをベトナムで広げていくためには、現地のマーケットをより深く知るようにしていきましょう。
We are ALIVE based in Vietnam
2023年のベトナムは輸出産業や不動産業界の低迷により経済成長率が5.05%と減速し、政府目標である6.5%を下回りました。 一方2024年のベトナム経済は政府が景気対策を打ち出したこともあり、徐々に回復に向かうと見られています。
2023年、ベトナムでは欧米や中国の需要減速により輸出産業が低迷し、地場・外資を問わず製造業や不動産業などの企業の間でリストラが相次ぎました。 一方2024年に入り徐々に景気回復の兆しが見えてきたという記事やコラムを、メディアで目にするようになったのも事実。 実際にアライブベトナムにも、ベトナム市場に向けて自社の商品・サービスを売り込みたいという相談が増えてきています。
今後も長期的に経済成長が期待されるベトナム。ここ数年ベトナムでは人件費の高騰に加え、円安の影響もあり「よい人材を適正なコストで確保する」ことが重要な課題の1つになっています。そこで現在公開されている様々なデータを集約し「ベトナム人の給与事情と優秀な人材を確保するために日系企業が今やるべきこと」についてまとめました。
ベトナム市場向けに自社の商品・サービスを売り込みたいけど「いきなり多額のイニシャルコストはかけづらい」「ベトナム市場にアプローチする最適なプロモーション手法がわからない」「2023年はベトナム市場が不況で、従来の販促方法では成果が出なくなってきた」という課題を抱える企業様は少なくありません。 これらを解決すべく今アライブベトナムが積極的に取り組んでいるのが『LP(ランディングページ)×デジタル広告』を組み合わせたマーケティング戦略。これがベトナム市場向けのプロモーションになぜ有効なのか?その理由を実際に行った施策例を交えてついて詳しく解説していきます。
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